ハンバァグ鍋

十三機兵防衛圏をやっていると食べたくなるものが2つある。焼きそばパンとハンバァグだ。

少し前に冷凍ハンバァグ(6個入り)を購入し、密かに冷凍庫に忍ばせていた。

今日はふと思い立って朝から鍋をグツグツと食した。白菜と豚肉の鍋だが、朝焼酎をキメながら食べ終わると絶妙に物足りない。

「ハンバァグを鍋で煮るのです」

脳内の肉の女神からのお告げであった。

ハンバァグを、鍋で、、、ゴクリ。

 

二つずつ鍋に投入し、グラグラと煮込みきったところを6つに割いて頬張った。肉汁と出汁がしみじみと口腔内に行き渡り、体温が10度上昇した。心拍数は180pbmに達した。焼酎を飲んだ。ノックアウトされた。

 

我先にと投入されたハンバァグは、2つずつグラグラと煮込まれ、じゅわりと旨味を溢れさせながら舌の上を転がり回り、頬の内側をテカテカに潤し、やがて胃袋に収まっていった。合計6個分、3回のループは多幸感に包まれた至福の時間であった。

最後はキャベツの千切りを投入し、締めのラーメンよろしくスープを絡めとって旨味を吸い付くした。

 

ハンバァグ鍋は魔界の食べ物であった。鍋を魔方陣として呼び出してしまったようだ。焼くことしか知らなかった自分をひどく恥ずかしいと思った。

 

ちなみに朝だけでなく夜も同じだけ食べたので12個を一日で平らげてしまった。最高の気分だ。