「タテの国」が凄すぎて眠れずに一気読みした

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夜にふと「タテの国」を読み始めたところ、面白過ぎて止められず一気に読んでしまった。こんな大作と思ってなかったので完全に寝不足だ。

[1話]タテの国 - 田中空 | 少年ジャンプ+

 

どこまでも続く高い塔を降りていく出だしだったので、最初は「BLAME!」みたいに旅をする主人公を通じて不思議な環境の秘密がちょっとずつわかるような、「メイドインアビス」みたいに少しずつ未踏の階層を降りていくような、そんな漫画かと思って気軽に読み始めたところ、超オモシロSF冒険少年漫画だった。毎回毎回気になる引きで終わるし、展開は熱いし、世界の不思議な仕掛けはハッタリを利かせつつ辻褄が合いそうに思わせるようなもっともらしい科学的な説明がされて、思わず納得させられてしまう。宇宙の秘密を知ったような気になるのがたまらなく楽しい。

 

以下ネタばれ含む。

大体説明されたように思うが、よくわからんことも色々あった。

  • 主人公の記憶が消えたのはどうやったのか
  • 重力を制御したのはどうやったのか
  • 超広範囲に長期間残る毒ガスとはどんなもの(しかもガムで中和できるとは)
  • ブラックホールの中心側から外側へ向かって移動するのに「落ちる」とはこれいかに
  • 信号の減衰が無いから1次元ってのはよくわからん。距離が離れれば減衰しそうなものだが。円や球の中心から信号が発信されているというならどこに行っても距離が一定なので信号も一定、ってのならわかる。
  • 郵便局員が持ってきた手紙はいつ誰が書いたのか。郵便局員は何をしたかったのか。
  • 底で頑張っていた真正オメガはどこで何を頑張っていたのか。
  • 真正オメガと不正オメガは何が違うのか
  • 心を手に入れた不正オメガはいつどうやって心を手にいれたのか(火の鳥のロビタみたいに、オメガは全員一斉に心を手に入れたとか?)

などなど後で思うと不思議なことはあるが、そんなことはどうでもいいぐらいのスピード感と温度感で一気に駆け抜けるような漫画だった。凄すぎて感動した。