ヤマカガシに襲われる

靴底のかかと部分にローラーがついている靴をはいて細い下り坂を滑り降りていた。時速30kmぐらいは出たいたと思う。線路沿いの道をさっそうと西へ西へと滑っていった。やがて下り坂は終わり、平坦な細い道になったのでスピードはかなり落ちてしまった。

ふと先を見ると道を横切る蛇の胴体が見えた。踏むわけにはいかないので、細い蛇をサッとジャンプして飛び越えた。しかし蛇は怒り狂って追いかけてきた。よく見るとその蛇はヤマカガシであった。

靴底ローラーの回転は遅く、すぐに追い付かれたが、パッと足を開いて噛み付かれるのをかわした。ヤマカガシの頭をつかみ、胴体をぐるぐると巻き付けて噛みつけないようにした。

この蛇をいったいどうしよう、そして登り坂を帰るのしんどいなぁ、と途方にくれたところで目が覚めた。

ヤマカガシは赤い胴体に黒の縦線が二本入っていた。