「ぼぎわんが、来る」を読んだので感想メモ

 

 

ぼぎわんが、来る | 著者:澤村伊智 | 無料まんが・試し読みが豊富!ebookjapan|まんが(漫画)・電子書籍をお得に買うなら、無料で読むならebookjapan

 

youtubeでホラーBGMをかけながら、部屋を真っ暗にして読んだ。

映画を見ていたのでストーリーはザックリ把握していたが、細部は異なったので楽しめた。ただ、映画をみてしまったので、登場人物が全部そのまま俳優でイメージされてしまった。琴子はかなり小柄で南国らしからぬ地味な顔という設定なので、何とか琴子はだけはオリジナルイメージで読めた。

人間のジメジメとした悪い感情や考えは映画の方が良く表現されていたと思う。ラストの闘いも映画が素晴らしかった。

この本で素晴らしかったのは、子宝温泉に来る人の思いとその起源とされる「こだから」石碑の由来のギャップだった。昔の悲しい風習と、現代の悲しい思いが完全にすれ違っていて唸るしかなかった。タブーが只のルールになってしまい、その理由や由来が忘れ去られてしまう様子、人は言葉をねじ曲げて都合良く解釈してしまう様子、が本当にリアルに感じた。ここは本当に納得感があり、三重県の伝承をいろいろ知りたくなった。

さらに、「あれ」が何故来たのか、何をしたいのかも本では明らかになっているので、本当に読んでよかったと思う。

これを読みながら寝たときは、インターフォンがなる夢を見た。心底恐ろしかった。