ずうのめ人形を読んだ感想

めちゃくちゃ面白かった。

その話を知っただけで呪われる都市伝説は昔から有るので馴染み深くスッと受け入れられた。そして自分も呪われた気になったので、その解決方法を知るためにも読むのを止められなかった。最後に判明する意外な事実の数々に「なんやて!」と(心の中で)叫びながら一気に読んだ。そしてこれまでの話を思い出して心底恐ろしくなった。遊びとは、指導とは。

ジワジワと迫る呪いの恐怖も良かったが、藤間と里穂のダメさも良かった。里穂は自分の都合の良いように被害者ぶった文章を書き、藤間はそれにまんまと共感してしまう。藤間もいじめられっ子だったのだろう。

それにしても呪いの怪物はいつ生まれたのか不思議だが、コックリさんで呼び出したってことだろうと思う。