野良フリースタイルラップバトル

夜中に多摩川河川敷に行った。

階段を降りようとして下を見たら、リズムを刻む音と二人の若者が体をユラユラ揺らしていた。

よく見ると、なんとラップバトルをしていたのだ!初めて野良フリースタイルラップバトルを目撃してしまった。

 

見てはいけないものを見たような気がして、スッとその場を離れた。

「これから俺たち二人そろってナントカナントカ」

かすかなフロウを耳にしながら、ドラクエウォーカーの導きにしたがって足早にその場を離れた。

 

多摩川の川面には細い月が揺れていた。

虫たちがゲゲゲの歌でラッパーを讃えていた。