お隣さんに監視されている

お隣に住む老夫婦からいろいろ監視されているようだ。

居間にあるソファの後ろに窓があるのだが、その窓の向こうはすぐに隣の家の台所の窓になっている。幼馴染がお互いにゆっくり話すぐらいの窓の距離だ。

テレワークで家にいると、夕方ごろに隣から話し声が聞こえてきた。

「あの人一日中家にいるよ。会社に行ってないのかねえ。ずーっと家にいて、あんなんでいいのかしら。汗水流して働いて生きていくもんなんじゃないの。この前見たけどコンビニのお弁当か何か持ってたよ」

こちらもお隣さんも窓を開けているので、声が丸聞こえになっておる。

レースのカーテンをつけているが、外が暗くなると家の中が見えてしまうし、シルエットぐらいはお隣から見えていて、ずーっと家にいるのがバレているようだ。ただ、ずーっと家にいるかどうか、お隣さんもずーっと家にいて頻繁にチェックしてないとわからんと思うんよね。つまり、監視しているってことだ。暇か。

あと、こっちは隣の老夫婦の姿は知らないのですれ違ってもわからないが、相手はこっちの姿を知っているってところが怖い。一方的に知られているのはまずい。こっちも相手の姿をちゃんと確認しておこうと思う。

窓を閉め切ってカーテンもかけておくと気が滅入るので、今後も窓は開けてレースのカーテンのみで頑張っていこうと思う。