不動産の訪問営業はホンマにしつこいなあ - 毎月100km走って多摩リバー50km走ってゲーム作る

以前、23時前に電話がかかってきて「賃貸と持ち家とどちらがいいと思いますか。どちらも高額になりますからベストな選択をしたいと思いませんか」という電話があり、断っても断っても電話が終わらないことがあった。翌日ゴルフのために5時起きなのにーとイライラした記憶がある。

今日、インターホンが鳴ったので「お、なんか荷物が届いたかな」と思ってドアを開けてしまったのが運の尽き。

作業着のような服装(薄い緑の上着、黒いズボン)の男が居た。

あぁ、めんどくさいセールスだったのかー、失敗したー、とガッカリした。

「本日は連絡があって伺いました。お伝えしたいことがあります」と言い始めたので「営業はお断りしてます」と伝えたら、「決めつけないでください。なぜ営業と決めつけるんですか！営業ではありません」と言い始めたので「えっ、何なんですか」と聞いてみた。

「先ほど言いましたように、連絡があって伺いました。最近この辺りでも家賃が上昇しています。そのような状況で賃貸と持ち家とどちらがベストな選択になるか、情報をお伝えしようと思いますので...」

不動産の営業やんけ！と思いつつ、「ああ、お話は結構です。不動産の営業は以前もあってしつこくて大変だったのでお断りします。興味ありません」と拒否した。

「どんな営業だったんですか」

「マンション投資の話でした。しつこく粘られて、帰った後も夜23時頃に電話かかってきて困ったんです」

「そうなんですね。私がお伝えしたいのはマンション投資の話ではありません。マンション投資の話が出たらすぐに警察を呼んでいただいてかまいません。ははは」

これを聞いて「そうか、何かあったら警察呼ぼ」と思った。警察を呼ぶ手があることを訪問営業が教えてもらった。

「営業はお断りします。話を聞く気はありません」と何度言っても

「営業じゃないと言っているじゃないですか。説明したいことがあるだけです」と返してくる。

「営業じゃなくてもあなたの話を聞く気はありません。お帰りください」と突っぱねても、

「今日は休みですか？平日はお仕事ですか」とか話を振ってくるので「はい休みです。平日は働いてます」と思わず返事したりしてしまった。返事したら死んでしまう妖怪が居たと思うが、水木しげる先生から学んでいない自分が情けない。

心を落ち着かせて「あなたの話を聞く気はありません。帰ってください」を機械的にリピートするだけになった。

「一度ドアを開けて"なんですか"と言うから、こちらも話をしようとしているんです。頭ごなしに断るなんて失礼ですよ。スジを通してください」とか無茶苦茶いいよる。しかしこの自己中心的なロジックはマニュアル通りなんだろうと思う。とにかくこちらが悪いと指摘しまくるんだろう。

「本当にに働いているんですか、仕事用の靴が見当たりませんが」と言われて思わず笑ってしまった。鋭い観察眼だ。

「恥ずかしくないんですか、私みたいな年下にそんな失礼な態度を取って」とかいろいろ攻撃してくるので「すみません」「本当にその通りです」と認めまくった。めちゃくちゃムカつくけど怒って言い返しても時間の無駄だし、冷静さを失うと相手の思う壺だと感じたのだ。

そして繰返し「では、お帰りください」と言い続けた。訪問営業はドアに足をかけて閉まらないようにしている。足はあくまで部屋には入らないように注意している様子だ。

しばらく質問してきたり、用意してきた話をしたいだけなのにこっちの態度が悪いとか、思い込みで話を聞かないのは失礼だとか指摘したりしてきた。「思い込みとか勘違いじゃなくて私の気持ちを伝えてるんです。私の気持ちとしては、あなたの話は聞きたくない、聞けないんです。考えじゃないんです。気持ちなんです。お帰りください」と我ながらワケワカラナイ話が通じないトークをやってみたりもした。（これは仕事の経験が少し生きたと思う）

埒が明かないと思ったのか、目の前でドアに足をかけながら上司かどこかに電話をし始めた。いままで話した内容や受け答えをいくつか報告していたが、なんか短いアドバイスだけもらったようで「そうですね」とだけ言って電話を切った。あんまりいいアドバイスもらえなかった模様。たぶん「根負けするまで粘れ」とかそんな話だったと想像する。

しばらくして「話を聞く気はありません。お帰りください」「無理です」「お帰りください」「嫌です」「お帰りください」「なぜ帰らないんですか」「まだ話を聞いてもらえてないからです」「話は聞きません。お帰りください」を繰り返すだけになってしまった。扉が閉まらないように足をあてているのでドアを閉められない。無理に閉めようとしたらどんなイチャモンを付けられるかわからない。今日は23時ぐらいまでならこのまま頑張るか、それともそろそろ警察呼ぶか、と考えていた。

そんな折、訪問営業の肩に大きめの甲虫が止まったのが見えた。2センチほどの黒い甲虫でオサムシのように見えた。

肩から胸へ降りていき、訪問営業が腕を組もうとしたところ虫に気付いて「うぎゃー！気持ちわる！」と叫んで飛び上がり、ドアにかかっていた足がはずれた。

私もびっくりして「うわー！」と叫びつつ、足が外れたのを見て「では失礼しまーす」と礼儀正しくドアを閉めた。

虫のファインプレーに大変感謝した。迷惑にしか感じてなかった隣の植木に肥料と水をあげたいと初めて思った。

訪問営業はそのまま帰っていったようだったが、念のため警察に電話したら来てくれたので状況を報告しておいた。

人の話を聞かないやつと長時間押し問答するのは本当に不快だし気が滅入る。説明を理解してもらおうと思ったり相手の言うことに応答してはダメで、ひたすらこっちの気持ちを繰り返し伝え続けて、しばらくしたら警察を呼ぶのが正解のようだ。

ネットで調べると、初回訪問では契約させるような話はせず、次回の約束を取り付けるのが目的だそうな。約束をしたうえでの訪問であればクーリングオフの対象外になるかららしい。すごいなあ。迷惑だなあ。　

「営業じゃない」と得意げに言うところとか、私が「契約も約束もしませんよ」と言ったら「契約と約束は全然違うものですよ！」と変な返しをしてきたのは「約束」をさせるのがこの人の目的だったからなのか、と納得いった。

質問には何も答えず反応せず、機械的に「何も約束しません。お帰りください」と言い続けてしばらく帰らなかったら警察呼ぶのが正解なんだと思う。

しかし不動産訪問営業のトークはめちゃくちゃ不愉快な思いをするのでかなり心が黒くなって言い返したくなるストレスが半端ない！我慢するのも大変！機械になる練習を日頃からしておくべき。

参考リンク

https://www.bengo4.com/c_1012/b_1222892/